人 生 後 半 を 楽 し み た い

アメリカで見つかった小さな癌の記録 ⑤ / Breast Biopsy 乳房生検①

(2023年 梅雨)

目次

仮請求書

乳房生検は英語でBreast Biopsyって言う事もわからずにいた。

検査はグランドサークルの旅から帰ったあとの数日後。

旅行中に仮の請求書が来ていた。

両胸の生検の仮の合計額は$6,210

日本円だと86万(保険73万 + 自己負担13万)って、検査だけでこんなに高い。

初めてこういうのが来たから、見方がまだよくわからないし、細かい明細があったけれど、全部英語だもんね。

読めないけど金額だけはわかる。

高すぎて一瞬、検査をヤメタクなった。

仕事もしていないのに
お金ばかりかかってしまって
申し訳なくなってくる

この先払っていけるのか不安になった。

検査が始まるまで

受付は7時45分、検査は8時半予定。朝から駐車場はいっぱい。

今回は受付から動く医療通訳の機械があった。

本人確認の他に署名を2つ(3つだったかな)した。

検査は前回と同じところ。

すぐに呼ばれロッカーに行き、検査着に着替えてからバイタルチェック。

前回寒かったので羽織るモノとハンカチタオルを持って行こうとしたら、前と同じナースが迎えに来た時にロッカーに戻されてしまった。今回もペラペラのピンクの検査の上着だけ。

検査室にはこんな感じの ⇩ マンモグラフィとキャスター付きの背の高い椅子があった。

てっきりベッドに横になって腕を上げて注射針で採ると思っていたので、ちょっとビックリ。

ナースがシーツくらい大きな温めてあるタオルをブランケット代わりに持って来てくれた。

寒いので助かる。

椅子に座った後、準備をしていたナースの助手と挨拶をして、検査の説明を動く医療通訳さんを通して聞いた。

マンモグラフィで写真を撮り、乳房に消毒をし、リドカインという麻酔を注射する。

麻酔は途中で追加でするという。

説明を聞いていて、面倒くさくなってくる。

昨夜、夫と細胞を採るだけだからすぐに終わるね。
と話していたけど長くなりそうだ、、、

麻酔をするから痛くは無いだろうけど、圧力を感じるかもしれないと言われた。

もう何でもいいので早く終わりたいし、病院はこれを最後にしたいと思った。

ドクターが来て

8時半に男性のドクターがやってくる。

ピンクと白のギンガムチェックのシャツにチノパンのドクター。

白衣は着ていない。

そういえば、ナース達もTシャツに黒いジャージだ。

ドクターと挨拶をして、ナンダカ説明をしているのを医療通訳さんから聞く。

それにしても、多国籍住民多数のアメリカの病院はこの通訳を介して説明するから大変。

ドクターは話をしたあと、一旦通訳さんが入って、私が返事をして、それをまた通訳さんが、、と、待たなくてはいけない。

説明が長ければ長いほど待っている。

申し訳ない気持ちになって、さらにいつものひねくれで、「アメリカに住むなら英語をちゃんと理解してから来てよ」と思っているだろうなと勝手に思ってしまう。

それは「ドイツ語覚えてから来てよ」と思われているだろうなと、ドイツの時にも勝手に思っていたのと同じ気持ち。

でもドクターやナースにはそんな気持ちは無くて患者を助けたい一心で仕事をしている。

一生懸命説明してくれている。

説明が終わった後、同意書にサインをした。

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