人 生 後 半 を 楽 し み た い

成熟スイッチ / 林真理子

久しぶりに林真理子の本を読んだ。

昔々、何冊か小説を読んだことがある。

小説よりエッセイの方をよく読んだ気がする。

最近はYouTubeのマリコ書房を時々見ている。

今回の成熟スイッチはYouTubeで紹介していたので購入してみた。

日大の理事長の他に日本文藝家協会の理事長やナントカ評議員とか幹事長とか、小説やエッセイの作家の仕事以外でもたくさんあって忙しそうな著者。

日大理事長になって、大変さを楽しんでいるんだろうなと思いながら読んでいたら、読み終わった後に日大アメフト部薬物問題のニュースが出ていた。

この本は「まえがき」から面白かった。

大学時代のバイト先での鈍さ、、、あとから入った高校生の方がチーフになってしまう。という50年前の話から、今が想像出来なかったというまえがき。

もう70才近いのに元気パワフルで、とても鈍かったと思えない動きの現在の様子。

著者の若い頃の色々な経験や人付き合いの知恵など10才先を行く女性として参考にしたいけれど、オペラや高級ワインや人にお金を使うというのは庶民にはちょっと無理で、太っ腹な林真理子だからこそ出来る事。

それでも、老いや成熟について参考になった言葉はたくさんある。

著者自身が還暦になった時の大先輩作家からの言葉を紹介していて、読んでいてそれにはとても励まされた。

「女は六十歳からよ。すごく自由になってくる。体力は落ちるけれど『こんな可能性もある。』『こんな考え方もある』と、視野が広がるから生きやすくなるのよ」と教えてくださいました、、、と著者はこの言葉のおかげで心強かったという。

確かにもう体力が無くなり、元気が出ない日が多いけれど、視野が広がるんだね。そして生きやすくなるんだ。

著者が何よりも気をつけているのは、揉め事やトラブルによって心の平穏を奪われないようにする事だという。

イヤな気分から回復するには時間がかかります。人の不機嫌にいかに巻き込まれないようにするか、たとえ巻き込まれてもどうやって回避するかには細心の注意を払いたいものです。、、って

確かに時間の無駄だし、そういう事に残り少ない時間を使いたくない。

著者は細心の注意を払って、忙しい中で時間を作り出しているんだなと思った。

お世話になった人にはすぐに自筆のお礼状を書くという習慣もすごい。

コピーライターから始まって40年作家として活躍している著者には難しくない事なんだろうけれど、今の時代に手書きというのはナカナカ出来ない。

小説も執筆し、1655回の時にギネスに認定された週刊文春の連載は続いていて現在1807回。

久しぶりに読んでみたくなったな「夜ふけのなわとび」

林真理子ファンでも何でも無いけれど、これだけ続けていくってすごい。

大学生の時の鈍かった著者とは思えない。

マリコ書房でこの本を紹介している時に言っていた「生きているうちは元気で楽しく」って。

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