人 生 後 半 を 楽 し み た い

アメリカで見つかった小さな癌の記録 ⑲ /小さな手術 ②

(2023年 夏)

目次

麻酔が切れて

ベテランナースに名前を呼ばれ、手を握られて目が覚めた。

全身麻酔にやられず、生還出来て良かった。

小さくても手術だし、全身麻酔は怖いと思っていたから、無事でよかった。

さっきと同じ控えの部屋に戻っている。

ぼーっとしながら、時計を見たら8時40分くらいだった、、、気がする。

手術室に入ってから、多分1時間10分後のこと。

ベテランナースが冷たいお水を飲ませてくれた。

痛みはある?とか クッキー食べる? とか聞いてくる。

何も食べたくないです。

痛みは全然ない。

痛み止めが効いているようだ。

そういえば、痛みを10段階で表し(10が一番痛い)1~4の場合は大丈夫なので退院となる。って説明だった。

ブランケットがあったかくて気持ちがいいから、まだ寝ていたいくらいだったけれど、少しずつ起きなくてはいけないようだ。

40分くらいウトウトしながら、目を開けたり閉じたりしているうちに、ベテランナースが来て服を着せてくれる。

下着や靴下まで着せてもらった。赤ちゃんだね。

靴まで履かせてもらって、立って歩いて廊下を歩く。

途中、トイレに寄った。

病院に着いてから手術まで1度もトイレに行かなかったので、手術室に入る時に後悔したけれど大丈夫だったようだ。

それか、、、導尿カテーテル?

帰宅

朝、入った入口とは別の手術控室からすぐ近くの出口に、夫が車を持って来ているのでナースに抱えられて歩いた。

確か車椅子で移動って説明だったけれど歩いた。

一応退院なので、最後にナースから一輪の白いカーネーションとアイスバッグをもらい、ナースと通訳さんに挨拶をして病院をあとにした。

病院には3時間半いた。

帰りに近所の薬局に寄って、強い痛み止めの薬と麻酔の副作用の便秘薬を夫が取りに行って、午前10時過ぎに帰宅。

ずっと気になっていた手術のこの1日が終わってホッとした。

まだお昼前だけれど。

麻酔がまだ残っているのか、フラフラちょっと気持ち悪くなる。

痛みには強いんだけれど、眩暈や気持ち悪いのはダメなので寝ていた。

お昼には夫がほうれん草入り卵とじ甘辛肉うどんを作ってくれた。

痛みは大した事ないけれど、午後も寝ている。

夕方ちょっと痛くなってきたので、強い痛み止めではなく、市販のタイレノールを飲んだだけで特に痛くなかった。

とにかく寝ていた。

思い出したちょっとの事

Tinyでよかった。

手術台から移動ベッドに戻される時に、ナースの皆さんには負担がそれほどかからなかったと思う。

今後、介護が必要になった時にも
Tinyで良かったと思うと思う

そういえばサポートブラを用意していたけれど、前と肩がマジックテープで止められる病院で準備されている大きなブラになっていた。

ガーゼをいっぱい詰められて。

怖いので傷口は見ていない。

病院で感じたアメリカの凄いところ

女性のドクターが多い。

前にも書いたけれど、乳腺外科のドクター4人は全て女性だし、一番初めに会った放射線科のドクターも女性、セカンドオピニオンのドクター、ホームドクターも女性だ。

乳腺だから女性が多いのかもしれない。

他の科だったら男性が多いかもしれないけれど。

(血だらけ生検とマグシード埋め込みの時の放射線科医2人と、手術時の麻酔科医は男性だった)

日本で乳がんの疑いがあった時に通った病院や、クリニックのドクターは全て男性だった。

医学部入試から女性差別をするような日本とは大違いだなと感じた。

アメリカの女性はすごい。

今回出会った女性ドクター達は、皆バイタリティー溢れる素敵な女性だった。

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